子供を見ていて人にとって話しやすい言語は何なのか考える

自分たちにとって母語である日本語は当たり前に話していて実感がないですが、海外の人(特にヨーロッパなど言語が全く異なる地域)からすると日本語はとてつもなく難しいようです。

  • ひらがな
  • カタカナ
  • 漢字

少なくとも上記3つの文字を組み合わせる必要がありますし、漢字は私たちにとっても時に難解です。読み方・意味、それぞれをしっかり理解して使わないと誤用に繋がりますし、自分自身、人前で読み方を間違えて恥ずかしい思いをしたこともあります。

文の構成で言うと、主語と述語の位置関係が遠い、何なら主語がなくても通じる、主語や動詞の位置や順番がバラバラでも問題ない、など英語等と比べて大きな違いがあります。日本人はよく『英語を話せない』と言われますが、これだけ体系的に異なる言語を使っているので仕方ないことだと思います。反対に、非常に難しい言語を初めから使えることがラッキーだと考えるようになりました。

と、ここまでは前々から思っていたことですが、我が子の言葉の発達具合を見ていると結構興味深いこともあります。例えば『発音』について。英語では発音記号を見て、『この記号はこういう発音』といった具合に練習できますが、日本語ってどうなんでしょう?母語なので気にしたことはないですが、日本語で発音記号があるのかもわかりません。というか、発音について考えたことがありません。意識するのはイントネーションで発音とはまた別ですね。

子供が言葉を少しずつ話し始めたとき、特に『ラ行』が難しいのかなって思うような言葉の発し方を何度も聞きました。『る』と言えずに『う』になるような感じです。これはどちらかと言うと英語の『L』の音に近くて、人体の構造上、『ラ行』よりも『L』の方が理にかなっているのかと思ったぐらいです。小さいころからそれに慣れていれば、もっと言うと、あまり日本語のラ行に染まり過ぎない方がLの発音にとって良いのことなのではないか、と。自分が話せるようであればある程度聞き分けることもできまるでしょうし、将来、役に立つのかなと考えていたところ、最近は比較的すんなりラ行を喋るようになりました。やはり子供の成長は早い。。

あともう1点面白いなと感じたのは、大人が話しかけるときに口の動きをよく見ていることです。他のおうちの子はどうかわかりませんが、我が家では上の子も下の子も共通していることなので、割と一般的なのかなと感じています。確かに音を聞くだけではどうやって発音したらいいかあんまりピンとこないですよね。もちろん口を見ても細かい舌の動きや喉の奥で音をこもらせるようなことはわかりませんが、まずは見える部分だけでも見て覚える!ということを自然体で実践しているのかなと思います。

大人になって言語を学ぶときは口の動きを見ようとせず、説明で理解した気になっていました。ただ、人が言語を学んでいく過程として『口の動きをしっかり観察する』ということが自然な発音を習得する意外な近い道なのかもしれません。

最近、スマホのアプリを使って少しだけドイツ語の勉強しています。事前に用意された動画なのであまり口元は見えませんが、唇の動きやどれだか口を開けるか、など、今までにはない観点で学習できています。英語とは違って全く触れたことのない言語なので、子供の成長過程と似たような道を通ってどこまで発音が上手くなるか試してみようと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました